*本ページはLidoの公式文書である「Lido Docs」に格納されたhttps://docs.lido.fi/staking-modules/csm/rewardsを日本語に翻訳したものです。本モジュールの対象者が個人やアマチュアのETHステーカーである「コミュニティ・ステーカー」や近い将来にEthereumのバリデータとなることを検討している個人である点を考慮し、一部原文にはない補足説明を行っています。
<aside> <img src="/icons/code_blue.svg" alt="/icons/code_blue.svg" width="40px" /> もくじ
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CSMのノードオペレータには2種類のリワードがあります:
ノードオペレータリワード
ボンドリワード
ノードオペレータリワードは、LoEプロトコルのコンセンサスレイヤー(CL)とエグゼキューションレイヤー(EL)のパフォーマンスから配分されます。これらのリワードは、フル32ETHバリデータのリワードの割合を示す値として計算されます。
ノードオペレータリワードは、Lidoの他のすべてのステーキングモジュールと同じ方法で分配されます。その方法は、デポジット済のバリデータ数から運用終了済のバリデータ数を引いて求めたアクティブなバリデータ総数が各モジュールの中にどれくらいの割合で分布しているかに比例した配分方式です(active == deposited - exited
)。 CSMの報酬は会計オラクルのレポートを通じて評価され、しかるべきステーキングリワードを受け取ります。割り当てられたリワードは一度モジュールに保管されます。その後、CSMパフォーマンスオラクルがMerkleツリーを使用してCSMノードオペレータのリワードを届け、リワードが請求可能になります。
ボンドリワード(残高が変動する、リベース方式)は、stETHがリベーストークンであり、CSMの担保がstETHの形で保管されていることに由来します。会計オラクルによってバリデータ運用パフォーマンスのレポートが届けられると、stETHのshareRate
が変化します。shareRate
には、Lidoを通してノード運用を行うノードオペレータがCLリワードやELリワードとして取得したETHが加味されているため、原則として各アカウントの残高は増加します。shareRate
やその他のパラメータによって自身のstETHシェアが変化し、その変化がstETHトークン残高に反映されます。
stETHのリベースに関してはこちらのページを参照してください。
総リワードの全体的な方程式は次のようになります:
totalRewards = validatorEffectiveBalance * moduleFee + bondAmount * shareRateChange
。
詳細はこちらの補足記事に記載されています。
ボンドリワードとノードオペレータリワードは、取得前に合算されます。請求可能なリワードの金額は次のように計算し決定されます:
bond + nodeOperatorRewards - bondRequired
。
このアプローチは、担保額が不足している場合はノードオペレータがリワードを取得する前にプロトコルによって不足分を徴収できる仕組みであることも意味しています(- bondRequired
)。