*本ページはLidoの公式文書である「Lido Docs」に格納されたhttps://docs.lido.fi/staking-modules/csm/validator-exitsを日本語に翻訳したものです。本モジュールの対象者が個人やアマチュアのETHステーカーである「コミュニティ・ステーカー」や近い将来にEthereumのバリデータとなることを検討している個人である点を考慮し、一部原文にはない補足説明を行っています。
<aside> <img src="/icons/code_blue.svg" alt="/icons/code_blue.svg" width="40px" /> もくじ
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CSMのpermissionlessな性質を考慮し、ノードオペレータはいつでも自分のバリデータを自発的に退出させることができます。
他方、ノードオペレータに過度なペナルティが課された場合や、CSMのエコシステムを維持するためにやむを得ない場合は、プロトコル側から特定のバリデータの運用を終了させることもできます。Lidoプロトコルおよび他のステーキングモジュールとの一貫性を保つために、CSMもバリデータの運用終了をリクエスト/トリガーするためにVEBOを使用します。このメカニズムはEIP-7002を導入するPectraハードフォーク後に実装予定です。
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プロトコル起点でトリガーできる任意のバリデータの運用終了リクエストの具体的な実装はまだ定義されていません。実際にVEBOの上で運用終了をトリガーするための追加のコントラクトが必要になる可能性があります。
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コアプロトコル側からは、以下の理由でバリデータの退出がリクエストされることがあります:
CSM側からは、unbondedバリデータに対して運用終了がリクエストされることがあります。これらのバリデータに対しては、自動的にtargetLimitMode = 2
(強制モード)を使用してリクエストされます。
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targetLimitMode = 2
(強制モード)は、現在、更新版のステーキングルータ内で開発中です。簡単に言えば、これは既存のtargetLimit
に類似していますが、targetLimitMode = 2
(強制モード)によってtargetValidatorsCount
を超えたバリデータは、stETHホルダーからの引き出し要求を満たす必要がなくても、次のVEBOレポート内で運用終了がリクエストされる可能性井があります。
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ノードオペレータは、有事の際にバリデータを正しく運用終了させる準備を日頃から行ってください。そのためにも、VEBOイベントをフォローする必要があります。Ejectorを使用することでイベントを把握できます。VEBOのイベントをフォローせず、プロトコルのリクエストに従ってバリデータの運用終了を拒否した形となった場合は、以下のペナルティと制限措置が適用されます:
stuckKeysCount = 0
)。stuckKeysCount
がCSMパフォーマンスオラクルのレポート期間(period)中に0
を超えていた場合、そのperiodのステーキングリワード割り当て対象から除外する。